今回は就業先で派遣社員から正社員になることはできるのか?ということについてお話していきたいと思います。
私の場合、大学でしか就業したことがないので大学事務でのお話になります。
(聞いた話にはなりますが、最後の方にちょこっと民間企業のお話も書いています。)
そもそもなぜ私が派遣社員で働き始めたのか?これについては以下の記事で詳しく書いています。
記事はこちら👇
私が派遣社員で働くことに決めた理由
結論から言うと、大学事務で派遣から正社員になるのはハードルが高いです。
そう考える理由は2点あります。
派遣社員から正社員になるのが難しい理由①
まず1つ目は紹介料が発生することです。
紹介料とは、派遣会社が大学に人材を紹介したことで、大学が派遣会社に支払う手数料のことです。
大学は民間企業とは違い、年度ごとで予算が決まっているため、年度が始まった後に新たに費用が必要になった場合に申請を通すのはなかなか厳しいそうです。
また、一定期間派遣社員で働き、辞めて少し期間をあけて自分で直接その大学に応募したとしても、派遣会社を通して知り合ったことは間違いないので、紹介料は発生してくるそうです。
そうなってくると通常の採用よりお金のかかる元派遣社員を採用するより、新規で応募してきている人を採用した方が大学的には良いですよね・・・
お金がかかってでも採用したい!と思ってもらえるぐらい自分が優秀であれば良いのですが、私には無理でした😂
派遣社員から正社員になるのが難しい理由②
2つ目は派遣で働いている人はあくまでも派遣社員としてしか見られていないことです。
特に大学事務は公務員のような雰囲気があるので、正社員のやる仕事と派遣社員のやる仕事がしっかり区別されています。
そして派遣社員のやることはルーティンワークがほとんどで、正直誰にでもできる仕事ばかりです。
そのため、「派遣社員の○○さんだから業務がうまくいっている」というような評価はされにくく、どの派遣社員が対応しようが業務が円滑に進んでいて当たり前の状況になります。
また、派遣社員の仕事内容を正社員が把握していないことも多く、その場合は私たちの働きぶりなんて見られていません。
そんな環境なので、この派遣社員を正社員にしよう!とはなかなかならないんですよね。
派遣社員から契約社員の場合
ただし、派遣社員から契約社員へは比較的なりやすいです。
大学にとって「派遣社員=契約社員」のことが多くて、契約社員が期間満了前に辞めてしまったから、次の採用までの期間は派遣社員に働いてもらおうであったりとか、
契約社員を採用する手間を省くために、契約社員をなくして代わりに派遣社員でまかなっている大学もあったりしました。
つまり雇用形態が違うだけで、派遣社員も契約社員も仕事内容は同じことが多いです。
※派遣社員:派遣会社と雇用関係を結ぶ
契約社員:大学と雇用関係を結ぶ
実際私も、ありがたいことに契約社員にならないかというお話をいただいたことがありますし、周りで派遣から契約社員になっている方は何人もいらっしゃいました。
派遣社員から社員を目指す方法(民間企業も含む)
派遣から直接雇用(就業先の契約社員や正社員になること)を目指したいと考えている時期があり、営業担当に相談したところ、大学ではなく民間の企業を紹介してもらったことがあります。
その会社は派遣社員で3年働き、2・3年目ぐらいに契約社員登用の試験を受けることができるという条件でした。
登用試験といっても、就業先としては契約社員になってもらう前提で派遣社員として採用しているため、試験の準備や面接の練習も正社員の方が付き合ってくれるとのこと。
そして契約社員になって数年働いた後、正社員になれた方もいるそうです。
道のりは長いですが、職場の雰囲気がわかったうえで正社員として働けるのはいいな~と思いました。
通常の就職活動だと、蓋を開けてみないと企業の実態ってわからないじゃないですか・・・
新卒で入社した会社を短期で辞めていることもあり、次正社員で働くときには長く続けたいと考えていたので、実際に働いてみて決められるのはいいなと思いました。
また、派遣から直接雇用の手段として、紹介予定派遣というものもあります。
こちらは大学事務でも募集している求人を見たことがあります。
紹介予定派遣とは、一定期間派遣で働いた後、直接雇用してもらえるというものです。
直接雇用してもらえるというものなので、正社員とは限らず契約社員の場合もあります。
これはいいなと思ったのですが、担当営業に話を聞くと
「派遣として就業する期間が短く(就業先にもよりますがたしか3~6カ月ぐらい)、職場の雰囲気がわからないまま直接雇用されることになるかもしれない」と言われました。
たしかに働き始めの半年間なんて、仕事を覚えることに必死で周りのことはあまり見えてないですもんね・・・
実際、雰囲気を掴みきれず派遣の満了期間を迎え、直接雇用のお話を断る方も多いそうです。
まとめ
大学事務の正社員を目指すのであれば、派遣からではなく、正社員から転職した方がなりやすいと個人的には思います。
今まで働いてきた大学で、中途入社された正社員の方も、派遣社員から正社員になった方はほとんどおらず、別の会社の正社員から転職してきた人ばかりでした。
ちなみに別の会社というのは大学ではなく、全く業種の異なる会社から転職してきた人がほとんどでした。
ただ、派遣社員で働きながら正社員の求人に応募して、見事正社員になられた方を見たことがあるのと、
派遣会社の営業担当から「2年間派遣で大学事務の経験を積めば、正社員になりやすい」という話を聞いたことがあるので、可能性が全くないということではありません。
現在、派遣社員から正社員を目指している方の参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました😊
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